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シングルマザーの暮らし、健康、育児をメインにした雑記ブログです。

【強迫性障害】何度も同じ行為・確認を繰り返してしまう

突然ですが、
今から1分間 「シロクマ」について絶対考えないでください。






どうでしょうか?
シロクマについて考えずにいられましたか?
「シロクマ」のことが頭から離れなかったり、考えないようにしていても頭に浮かんできませんでしたか?

これは「シロクマ効果」という実験で、あることを考えないように意識すると、余計に頭から離れなくなってしまうという現象です。

強迫性障害

先ほどの「シロクマ効果」と似た感覚で、自分でもやり過ぎだとわかっていても、 ある考えが浮かんで離れず、何度も同じ行為を繰り返してしまう、強い「不安」や「こだわり」によって日常生活に影響が出てしまう病気が強迫性障害です。

自分の意思に反して頭の中に浮かぶ考えが離れない症状を『強迫観念』、これらの強迫観念による不安を解消するために同じ行為を繰り返してしまうことを『強迫行為』といいます。

私もずっと似たような症状に悩んでいて、強迫性障害という病気を知る前は、自分はただ心配症でこだわりの強い性格なんだと思っていました。
でもその考えや行動が苦痛に感じるようになってきて、これは普通ではないかもしれないと思うようになりました。

代表的な強迫観念と強迫行為

・不潔恐怖と洗浄
汚れや細菌汚染の恐怖から過剰に手洗い、入浴、洗濯をくりかえす、ドアノブや手すりなど不潔だと感じるものを恐れて、さわれない。

・加害恐怖
誰かに危害を加えたかもしれないという不安がこころを離れず、新聞やテレビに事件・事故として出ていないか確認したり、警察や周囲の人に確認したりする。

・確認行為

戸締まり、ガス栓、電気器具のスイッチを過剰に確認する(何度も確認する、じっと見張る、指差し確認する、手でさわって確認するなど)。

・儀式行為

自分の決めた手順でものごとを行わないと、恐ろしいことが起きるという不安から、どんなときも同じ方法で仕事や家事をしなくてはならない。

・数字へのこだわり

不吉な数字・幸運な数字に、縁起をかつぐというレベルを超えてこだわる。

・物の配置、対称性などへのこだわり

物の配置に一定のこだわりがあり、必ずそうなっていないと不安になる。

出典元:強迫性障害|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省

私も確認行為、数字へのこだわり、物の配置・対称性、(不潔恐怖と洗浄)、などに似た症状があります。

たぶんわからない人には何でそんなことするの?気になるの?って感じなんでしょうが・・。
私もやめたいけど、やめられないんです。

鞄の中に貴重品があるか確認して、見間違いかもとまた確認して、さらに確認した時に落としたかもとまた確認をする。
文章を読んでいても、気になって何度も同じ箇所を読む。(頭に入っていない気がする)
数字にこだわりがあり、自分で決めたルール通りでないと強い不安を感じる。

今は生活に支障が出るほどではありませんが、確実に必要のないことに時間は使っていると思います。
家事や仕事もいろんなことが気になって、先に進まなくなったり、効率の悪いことをしてしまうことが多いです。

原因・治療法

強迫性障害は50〜100人に1人の割合でいると考えられていて、決してめずらしい病気ではありません。

強迫性障害になる原因については特定されていませんが、几帳面・こだわりが強い性格の人に多い傾向があり、育った環境、ストレスなども発症のきっかけとなっていると考えられています。
また、なぜ症状が続くのか、なにが影響して症状が悪化するか、などは解明が進んでいて、 適切な治療を受けることで改善していける病気です。

強迫性障害の治療には、「認知行動療法」や薬による「薬物療法」を組み合わする事が効果的だとされています。
早めの治療が早期回復につながります。

心がけること

不安やストレスを感じることは、誰でもあることです。
不安を感じるのは、自分を守る為の防衛本能が働らいているから。
こだわる性格も個性であり悪いことではありません。

でも、もし上記のような悩みを抱えている方がいれば、病院に行って相談をしてみるといいかもしれません。
話を聞いてもらう、気持ちを言葉にして吐き出すだけでも、きっと違うはずです。

私も悩んでいる人の1人ですが、症状を悪化させない為には、なるべく 疲れやストレスを溜めないこと、 適度な休憩と規則正しい生活が大切だそうです。
なかなか難しいこともありますが、まずは焦らずできることから始めていきましょう。